西川口東口にある 300年の歴史が続く 足立坂東二十六番礼所「並木観音堂」

足立坂東三十三礼所について

足立坂東三十三礼所は、宝永2年(1705年)当時の足立郡大宮以南の寺院仏堂を持って創設された。

したがって、300年の歴史を有し、並木観音堂はそのうちの二十六番礼所担っている。

礼所とは、巡礼者が参詣する霊場のことで、参詣の印として礼を納めたことから礼所といわれた。

西国三十三箇所、秩父三十四箇所の観音霊場、四国八十八箇所の弘法大師などが古くから代表的な礼所である。

これを模倣して各地に礼所(霊場)が作られ、信仰と旅の楽しみを共にすることが盛んに行われた

川口地域には並木観音のほか、8箇所の寺院があり、お開帳のときには多くの参詣者で賑わっている

足立坂東三十三番礼所のお開帳を行う年について

お開帳とは、12年のうち午年(うまどし)の本開帳、
丑年(うしどし)の中開帳とがあり、
4月中旬の1週間に限りこのご本尊の扉を開き、仏と参詣者を結縁させるものと言われている

このように由緒ある並木観音は町内有志の方々で護持会を作り守ってきたが、これからも地域の文化という面からも守り続けて行きたい。